VANISHING
Primordial force create this earth in antiquity. It is mighty force that we can not imagine ,boisterous force,and indifference to human.The force pull apart place we live in from continental . We unconsciously trust the steadfast earth,but it go over very only slightly movement now .The earth always generate and metamorphose itself. Therefore I ruminate about them ,I consider another criterion for this world as I assume that ordinary, but consider human behavoir as center of this world .
消去
断続的に繰り返される爆発。尾根に立つと強風が吹きつけ耳に音が伝わるというよりも直接体に爆発の振動が響き音は震動だと体感する。海から吹き上げる強風がカメラを三脚ごと倒しそうになり支えながらルーペをのぞき冠布を押さえる。蛇腹に当たる風を体と冠布で遮ると手を離してもそれは体に張り付く。灰が降り続けカメラや帽子につもりフォルダーの引き蓋を引くたびにざらざらとした感触が指に伝わる。数百メートル手前に熱せられた岩の固まりが落ちたと思えば次の瞬間には頭上を水飴のような状態のものが飛び越えていきその軌道を追う。医師や病院はないことを聞かされていたので爆発の度に撮影をするのをやめて下山したくなるが日も傾き夜が近づいてくるともうどうでもよくなってくる。
本土行きのフェリーの欠航が決まる。前日から海は大時化で漁船は大きな港がある島に避難するか陸に揚げられている。窓に木の板を打ち付けたりトタン屋根の補強を急ぐ。夜になると風が強まり木々を揺らす風は巨大な管楽器のような低音をならしつづける。やることもないので自治会長と若い漁師で焼酎をのみ伊勢エビの安否をみなで気遣う。翌朝風はよりいっそう強まり海に向かうと港は波に隠れ何も見えなくなっている。風にあおられ立っているのも難しい波の飛沫が下から吹きつける。厳重に防水したカメラもどこからともなく潮水を含んだ水で濡れている。すこし離れた所においた車の中でフィルムをつめると思わず車内からの光景に唖然とし出て行くかためらう。波際までのチキンレースを始めるが波は不規則で全身波をかぶり足を取られそうになる。足を踏ん張ることと足場に神経を集中する。