1月に投稿公開したつもりになったまま下書きになっていた記事を今更投稿。
初めてカメラを買ったのは高校生の時に明治公園かどこかのフリーマーケットでたしかハーフサイズのレンジファインダーだった。なぜファインダーが縦長なのかもわからない状態なのに。なんで買ったのかも覚えていないが、当時studio voiceでヒロミックスが出てきたり、雑誌で写真の特集があったりでなんとなく写真がイケてる雰囲気があったのだと思う。当然使い方もわからず近所の写真好きなおじさんに買ったカメラを持って、教えてもらいに行った。そこで見たのが新書より少し大きな黒い書体のウィリアム・クラインの写真集だった。何冊かシリーズであってウォーカー・エバンスとウィリアム・クラインは覚えている。
その後はどっぷり写真にハマり、『デジャ=ヴュ』のバックナンバーを探したり、雑誌「zyappu」の伊島薫の女優死体シリーズを毎回楽しみにしたり、図書館に写真集を見に行ったり、若すぎる魂はご多分にもれずその後プロヴォーグやその周辺の写真家に憧れる日々を送っていた。その流れで一眼レフカメラが欲しくなり年賀状の郵便配達で初めてニコンのNew FM2をその時中古で買った。
正月の年賀状の季節になるとあの二週間自転車で町を駆け巡って手に入れたカメラを思い出す。
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