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Hayato Wakabayashi Photography

Hayato Wakabayashi Photography 若林勇人

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カラーチャート

自分でできる。作家のための作品複写_機材編

2016年6月10日

はじめに

撮影をしているとよく聞かれるので平面作品の複写方法について簡単に説明します。どこまでクオリティーをこだわるかで随分と手間が変わってくるので今回は平面作品かつ表面にテクスチャがなく、ラメ、パールや光沢がないものを前提とします。そこそこなんとかムラなく撮れるを目指して解説します。

機材をすべて購入するのは金銭的に結構な額になるので必要なときにまとめてレンタルするのもありかと思います。一般の人にも借りやすい機材屋さんはマップレンタルなどがあります。

必要なもの

  1. カメラとレンズ
  2. 三脚
  3. カラーチャート
  4. 照明(色の再現性や影の出方にこだわらなければ曇天の日や屋内の蛍光灯でも可。後述)
  5. 露出計
  • カメラとレンズについて
    カメラはマニュアル露出ができるもの、もしくは絞りが任意の値を選択できるものが最適です。
    レンズの焦点距離は50mmから100mm位の間が使いやすいと思います。あまりに広角レンズですと周辺と中心での解像度の違いや歪みが大きくなるので画像の劣化につながりまし、実践編で説明しますがライトも作品に対して角度がついてくるので色のくすみにつながるのでおすすめしません。望遠ですとライトの位置は良い位置に置くことが出来、画像の均一さも高いのですが、対象との距離が離れてしまうので広いスペースが必要になります。レンズは作品の大きさと作品からの距離によって適切に選択しなければなりません。精細な画像が必要でなければズームレンズでも構いません。
    画質にこだわりたい方はdxomarkなどを参考にしてみてください。
    http://www.dxomark.com
    カメラレンズ
  • カラーチャート
    色の基準になるものなので作品と一緒に写し込みます。とりあえずグレーの階調があるもので大丈夫です。コダックやxrite(旧マクベス)のチャートがよく使われます。写真の色の傾きや明るさをパソコン上で補正するとき使います。モニターを信じて色を調整してはいけません。RGBの数値を見ます。キャリブレーションのとれたモニターであれば別ですが。フィルムのときはコダックカラーチャートQ13を使ったのですがデジタルでの撮影はxriteのチャートのほうが精度が高いです。xriteは色が印刷ではなく吹付け塗装でなおかつ無光沢です。コダックのQ13はフィルムからスキャナー入力の色分解のためのチャートです。
    Kodak(コダック) カラーセパレーションガイド&グレースケールQ13 はデジタルカメラでは使わないです。おすすめはx-rite(エックスライト) カラーチェッカー・クラシック(8×10サイズ)です。x-riteのチャートはカメラの入力プロファイルも作れます。

    x-rite(エックスライト) カラーチェッカー・クラシック(8x10サイズ)
    このチャートがおすすめです。デジタルではこちらのほうが精度高いです。x-rite(エックスライト) カラーチェッカー・クラシック(8×10サイズ)

    Kodak(コダック) カラーセパレーションガイド&グレースケールQ13
    Kodak(コダック) カラーセパレーションガイド&グレースケールQ13。デジタルカメラではこれは使わない。
  • 照明
    複写にはストロボが使い勝手がいいですが、手に入らない場合はなるべく演色性が良い光を使って下さい。LEDライトはいいものもあるのですが通常室内の照明で使っているようなものは赤がくすんで見えるものが多いです。蛍光灯は美術館やギャラリーで使っているようなものは良い物が多いです。自分で購入する場合は色評価用と書いてあるものを選んでください。写真用電球はデイライトと書いてあるものを選んでください。曇天の日に野外で撮るというのも選択肢の一つです。太陽は演色性では申し分ないのですが、曇天ですと色温度がかなり高いのでカラーチャートを入れて後で色温度を変換してください。演色性については下記のコニカミノルタのサイトがわかりやすく書かれています。
    http://www.konicaminolta.jp/instruments/knowledge/light_bulb/color_rendition/サンスターストロボヘッド色評価用蛍光灯写真用レフランプデイライト
  • 露出計
    光の量を測るのに使います。複写する対象の光の当たり具合を均一かどうか確認するのに使います。ストロボは目に見えないので必須です。定常光は目で確認できるのでなんとなくは分かりますが正確には難しいです。目を細めるとコントラストが見やすくなります。平板が使えるものを手に入れてください。露出計

 

試しに必要な機材(参考)のマップレンタルの一日レンタルで機材調べてみました。

  • Canon EOS 6D  9,500円
  • SIGMA 50mm F1.4 DG HSM 2,200円
  • QUICKSET ハスキー3段 1000円
  • COMET TWINKLE 02 F II 2台 7,200円
  • KONICA MINOLTA オートメーターVF 800円
  • Xrite カラーチャート8x10in 500円
  • 合計 21200円

大体このような機材で問題無いと思いますが、100号を超えるような大きな作品はこれだけだとムラになるのでストロボを適宜増やしてください。
長くなってしまったので実践編と投稿分けます。

自分でできる作家のための作品複写_実践編

 

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Filed Under: blog, 撮影, 美術 関連タグ:美術, 複写

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